形見分けの時期
故人の残したものを形見として分けることが形見分けです。
遺産や財産とは違いますので、厳密な法的な規定というものはありませんがトラブルが起こることもありますので、その注意点なども知っておくと良いでしょう。
形見分けは家族や親族だけではなく故人が生前に親しくしていた友人や、またお世話になった方が亡くなった際には形見分けをして欲しいと希望される方がいるなど、故人の使用していた愛用品などを分けることで思い出を残しておくものためです。
親しい友人などが亡くなれば、何か故人をより思い出せるもの形見分けして欲しいと思うのが心情かもしれませんが、一番に優先すべきなのは、やはり残された家族の方の気持ちです。
形見分けの品物を指定してしまうのは好ましくありません。
受け取りたい旨を伝えるのみに留めておき、後は故人の家族に任せるようにしましょう。
決して気分を害することのないように充分に配慮したいものです。
自分の家族が亡くなり、形見分けを行う立場になった場合には誰に何を贈るのを考えなくてはいけません。
生前の故人との関係でどんなものが思い出になるのか、またその方の年齢なども配慮して選ぶようにしましょう。
形見分けを行う時期については、特に細かく定められてはいませんが四十九日後に行うことが多いようです。
葬儀や法要と同じように形見分けは故人を偲ぶための大切な役割を果たしていると言えます。