送骨(そうこつ)
大切なご家族の誰かが亡くなると葬儀一式から墓地の準備等々で多額の費用が掛かります。
昨今は、そういった死後費用がやむなく捻出できずに電車の網棚な駅のロッカーなどに遺骨が放棄されるケースも多くあると聞きます。
そして悲しい現実として、駅の遺失物として届けられるものの中で、遺骨は傘などに続き上位に位置するご時勢となってしまいました。
何とか火葬までは施したものの、諸々の費用面でそういった用意が厳しい場合、残されたご遺族はどのように対応したらよいのでしょう??
そこで、送骨というサービスがあります。
送骨とは、遺骨の供養をお願いする納骨堂や寺院に郵送するというサービスです。
例えば、離婚した妻の遺骨を引き取ることになったが手元に置いておくことも出来ない、親族は自分しかいないが疎遠だったのでどうしたら良いか分からないなど。。。
お墓に納骨出来ない、入れたくない、など様々な事情があるかもしれませんが、遺骨を放棄してしまうぐらいなら、せめてその前に送骨サービスの利用を検討してみるのも良いかもしれません。
費用は平均で3~5万円程度で、直接持参することもありません。
供養をお願いする寺院や納骨堂に送骨の注文をすると、送骨に必要な専用のキットが送られてきます。
送骨キットに同梱されている説明書の指示に従って、書類や申込書の用意をして送り返すだけです。
至って簡単な手続きで済みます。
現代では親族であっても疎遠になるケースは珍しくありませんし、檀家の関係もわずらわしいなどと感じる方にとっては、有り難いサービスとして受容されているようです。
遂に遺骨さえも郵送する時代なのかと驚く一方で、いまはインターネットで何でも物が購入できる時代です。
遺骨を送るサービスが現代社会で普及している現実がある、ということも自然の流れなのでしょう。