お供物の違い
香典についてはなんとなく分かってはいるものの、供物についてはどんなものが最適なのか、ましてや宗教による違いまでも理解できている方は少ないかも知れません。
供物を送るということは、会社の代表として参列する場合や故人と生前親しかった方である場合が多いでしょう。
しかし、いくら故人を弔う気持ちが大切だとは言え、どんな物でも良いというわけにはやはりいきません。
そもそも供物とは、故人や仏様への感謝の気持ちを品物に代えて伝えるものです。
宗教ごとの代表的な供物として、仏教では線香やロウソクまた果物やお菓子などが一般的です。
神道では果物やお菓子、酒などで、キリスト教に関しては供物という概念が存在しません。
焼香を行うのは仏教のみですので、神道、キリスト教の場合には線香、ロウソクは必要ありません。
宗教や宗派による供物の違いはもちろんですが、例えば会場に飾られたときに派手ではないか、統一感を損なわないかということも注意したい点です。
御供物の相場のようなものはありませんが、概ね3000円~20000円程度でしょう。
慶事ではありませんので高ければ良いということではなく、葬儀の雰囲気を壊さないか、バランスは取れているのかということが重要です。
事前に遺族にどのような供物を送るかと伝え了承を得ておきましょう。
その際に、遺族より供物を辞退することを言われたならば、それに従うようにして下さい。
また個人的に用意するよりも、葬儀の会社に金額などを伝え依頼するという方法もあります。
マナーを守ることで、故人へのお悔やみが故人へも遺族にもしっかりと伝わることでしょう。