仏壇に飾る花と花器
仏具を選ぶために仏具店に入ると、沢山の種類の花器や花瓶があることに気付くことと思います。
仏具店に並んでいるくらいだから、決まりがあるんだろうと思いますが、実はそんなこともないのです。
陶器のようなものでないといけない、ということもないので、小さなお子様がいる家庭などではプラスチックなど万が一落としてても割れない素材のものを選ぶケースもあります。
いつも行くようなホームセンターで購入したものでも、雰囲気や色、形が合っていれば、どのようなものでも何も問題ありません。
ところで、仏壇にお供えするお花は仏様に対してお供えしているにもかかわらず、不思議なことにお花の向きは拝む人の方を向いていますよね。
これは仏様の慈悲の念が、拝む側の人に向けられているためで、それにより拝む人の心を浄化してくれるという意味があります。
そう考えると、いつもきれいなお花を活けないといけないの?と思いますが、それに関しても必ず生花でないといけないという訳でもなく、造花でも良いとされています。
現実的に、頻繁に生花を用意するのは難しいので、法事など特別な時以外では造花にしている方が多いでしょう。
仏壇に飾る花瓶には特に決まりはないんだ、という知識がないまま仏具店に行ってしまうと、思いのほか高額なものを勧められるまま購入してしまうこともあるかもしません。
高額なものが悪いということではないですが、一番大事なことは仏様をご供養する気持ちです。
ですから、あまり気負わずに自宅の仏壇に合ったものを選びましょう。