樹木葬
火葬の後、骨壷におさめ四十九日の法要後にお墓に納骨する、というのが一般的ですが最近はお墓には入らず散骨をしたり、遺骨すら残さない、といった希望をされる方もいます。
そういった多種多様な新しい埋葬法の選択肢のひとつとして「樹木葬」があります。
樹木葬とは、埋葬の出来る霊園や墓地の敷地の中で遺骨を埋葬し木々を目印として、その近くの土にそのまま埋葬するといった方法です。
死んだら土に帰るという自然の摂理に従ったものなので、最近のエコブームも相まって樹木葬を選ぶ方が増えているようです。
お墓はないので樹木を墓標の代わりにするということです。
お墓に入らないといった面では散骨と一緒ですが、樹木葬は樹木といった目印がありますので家族はお参りすることも可能なのが大きな違いです。
墓を持たない納骨方法なので、先祖代々で墓を守っていくといったこともないので管理も不要です。
樹木葬を行っている霊園には桜の木を採用しているところも多いので、春に桜が満開になるころには花見をしつつ、お参りをするということも出来ます。
故人が花に生まれ変わったように感じられたら感慨深いものでしょう。
そのように樹木葬には様々なメリットもありますが、骨壷には入れずに土に埋葬するので一度埋めてしまうと何かあった際に骨を取り出すことが出来ませんので、注意は必要です。
また、先祖代々の墓地がある方はやはり同じ墓に入ることが望ましいと考える方もいらっしゃるでしょう。
まだまだ、一般的ではないので反対されることも多いかもしれません。
もし反対されたとしても保守的だ、などとは思わずに、自分だけではなく残された家族、親族の方にも納得してもらえるように努めることも大事です。