本門寺花峰のお線香【花峰香 先祖代々供養】
池上本門寺は、弘安5年(1282年)日蓮上人によって開祖されました。
山内には数々の歴史的な建造物が現存していますが、なかでも五重塔は、一際異彩を放っています。
池上本門寺の五重塔は、西暦1608年(慶長13年)に徳川家2代将軍秀忠の乳母が建立されたとされています。
以来、長い長い歳月の間、震災や空襲の難から奇跡的に免れ、その雄たる姿を現しています。
そして平成23年、池上本門寺の五重塔は建立400年を迎えました。
そこで建立400年を祈年して、1997年から2001年、約4年の時間をかけて、全解体修理されました。
江戸時代からその姿を変えずに建っている五重塔は、関東では池上本門寺の五重塔が最も古い建造物であるとされています。
元々、五重塔は仏舎利(お釈迦様のお骨)を祀る、紀元前3世紀あたりにできたストゥーバが起源とされています。
五重塔といっても、1階以外は装飾の状態であり実際に登る事はできません。
でも、それぞれの階に意味を持ちます。
下から、地(基礎)、水(塔身)、火(笠)、風(請花)、空(宝珠)からなるもので、それぞれが5つの世界(五大思想)を示し、仏教における宇宙観を現しています。
さて。
その五重塔の改修を記念して当店の花峰香です。
その中の一つが、『先祖代々供養』です。
御線香本体は、ちょっと角形で厚みのあるお線香です。
少しずつとぼれていくうちに、先祖代々供養の文字が一文字一文字現れてきます。
いつもは、お線香をつけて、少し拝んでさっと日常に戻るのが朝のお仕事であるでしょう。
ならば、月命日、祥月命日など特別な日であったり、ご先祖様となにかお話をしたいときなどは、このお線香をとぼし、文字を全部読み取れるまで手を合わせてみませんか。
五重塔のように、ではありませんが、私たちのご先祖様は400年経とうが、それ以上過ぎようが、いつも私たちのそばで見ていてくれます。
そして、私たちの心の中に迷いがあるときは、『きかせてごらん』とおっしゃってくれているのです。
経文が全部現れたときに、きっと心の中のことや今現在がんばってることを、ご先祖様も共有なさってくださって、きっと身体が軽くなっているはずです。
特別な日にこそ、『花峰香 先祖代々供養』をお使い下さい。
その時、頂点にいらっしゃるのは、きっとお釈迦様です。