茶筅供養会
昨日12月23日、午前11時30分より池上本門寺大堂において「茶筅供養会」が行われました。
また、お茶席も同時に客殿で午前10時から午後3時まで開かれました。
まず、大堂において茶筅供養法要が営まれ、続いて大堂裏にて、茶筅をお炊き上げする浄焚式が行われました。
茶筅供養法要は、茶道において一年、もしくは役目を果たした茶筅たちが修法師によるご祈祷とともに、釜にくべられ、参加者一同合掌し、感謝の誠を捧げるのです。
茶筅とは、茶道において抹茶を点てるのに使用する茶道具の一つです。
お湯を加えた茶碗の中で、抹茶をかき回して均等に分散させる役目を担っています。
抹茶というと泡立てると思いがちですが、あくまでも均等にした結果に泡が立つものであり、泡だて器と混同してはいけません。
竹でできたものがほとんどです。
しかし現代では、アウトドア用にプラスティック製や金属製のものもあります。
竹の穂先は、用途によって16本から120本まであります。64本が標準仕様になります。
しかしこの数え方は外穂のことであり、内穂を合わせれば128本と数えます。
他図が少ないと太い穂先で腰の強い茶筅になりますし、穂数が多ければ、きめ細やかなお茶を点てるのに適した茶筅になります~穂数が多いものほど高価になります。
茶筅は、茶道具の中でも代替えのきかないものであり、精魂込めて作られる工芸品です。
しかし同時に消耗品でもあり、本来ならば「一期一会」1回の茶席で終わって致し方ないものと捉えられています。
しかし、大切に何回も使うのも人の常です。
茶道の上達を願い、針供養や筆供養とともに、茶筅供養もまた広まりました。
焚かれた茶筅の灰は茶筅塚に納められます。
当日は法要の他「朗子の森バザー」も行われ、なかなかの盛況でありました。