除夜の鐘 2018
いよいよ本日は大晦日となりました。
除夜の鐘は、お寺でつかれるものですが、歴史を振り返ると江戸時代から明治時代にかけて『廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)』、端的に言えば神道を大切にしよう、お寺を排除しよう、神と仏を分けようという法律がだされていた時期があり、神社の形をしてるけど、根本はお寺ってところもあります。
反対に、お寺の体をなしてるけど、実は神社だってとこもあります。
また、戦時中の鉄の供出で、鐘そのものをお国に出してしまい、鐘突き堂はあるけど、鐘がないお寺も神社もたくさんあります(なので、地域によっては、お寺さんが神社に頼んで除夜の鐘をやってもらってるところもあるので、神社に詣でることは間違ってはいません)。
では、なぜ108回つくのでしょうか。
人間の煩悩の数だから、とお答えになる方が大半だと思います。
それでは、煩悩の数がなぜ108つなのでしょう?
煩悩の数え方は、眼(げん)、耳(に)、鼻(び)、舌(ぜつ)、身(しん)、 意(い)の六根(ろっこん)のそれぞれに、好(こう:気持ちがいい)と悪(あく:気持ちが悪い)と、平(へい:どうでもよい)があって、18種類。
この18種類にそれぞれ、浄(じょう)、染(せん:きたない)の2類があって36類。
この36類を前世、今世、来世の三世に配当して108になり、煩悩と呼ばれるってことです。
煩悩を、うまいものが食いたい。
お金持ちとつきあいたい。
出世したいなどの欲と考えてる方も多いと思いますけど、仏的には、そんな個人の欲とは別な次元に煩悩はあるのです。
煩悩の他に、月の数が12、二十四節気の数24、七十二候の数の72を足した数が108とな り、1年を表すとか。
四苦八苦を取り払うで、4×9+8×9=108という説もあります(本当に、日本人の語呂合わせの好きです)。
つまり、なんでかわからないので、煩悩にしとこうでいいのかもしれません。
池上本門寺の除夜の鐘は、12月31日午後11時より鐘楼前にて整理券を配布します。
先着600名まで突くことができます。
是非みなさんで、お出かけください。