ご先祖様を知る その2
前回の記事(ご先祖様を知る その1)では、戸籍を遡る方法を簡単にご紹介しました。
ただ、戸籍を取るには、手間もお金もかかります。
しかも今は個人情報保護法が施行されたので、誰かにお願いするということもかなり難しくなってきました。
具体的には、まず自分の戸籍謄本を取ります。
独身ならば、それは両親と一緒のものですからそれだけで大丈夫です。
結婚している場合だと、そこから遡らなければなりません。
このどちらかの戸籍謄本をコピーして基本データとします。
お父さん、お母さんのところに、二人の結婚前の戸籍が記載されているので、おじいさんかおばあさんが生きてる場合は戸籍謄本、両方亡くなっている場合は除籍謄本(戸籍謄本取得費用より少し高いです)を取ります。
遡って戸籍をとって行く場合は、自分の戸籍謄本から順番にコピーしたものを添付して、本人であることを証明します。
やってくれる役所とやってくれない役所が存在するので、パーフェクトとは言えませんが、役所の窓口に出向けない距離、遠方の場合は、コピーと費用分の小為替を同封して郵送で対応してもらうとできると思います。
そして、基本80年前まで遡るのです。
では、80年以上前の戸籍、先祖はわからないのかと言うと、わかります。
これは、あなた自身が役所に出向き自分自身を証明しなければ取得出来ない取得方法です。
明治5年(1872年)に、人別帳(宗門帳とも言われる)が改められて、「壬生の戸籍台帳」というものが、全国一斉に作られました。
これは、法の下に保護されたパンドラの箱という門外不出の烙印の元にあります。
江戸時代の士農工商。
武士、平民(農業、商人、職人)などの身分制度時代の記載があり、そこまで遡れます。
また、遡って行く上で、菩提寺がわかれば、行って(お墓参りができます)、法名碑から、俗名と命日を拾うことも可能です。
もちろん、この際も自分の身元をはっきり証明し(代々の戸籍の持参)、過去帳を見せてもらうという方法があります。
直系の両親、祖父母、曾祖父母、曾々祖父母…だけ調べることも可能ですし、親戚に連なる人々も把握することができて、人間関係がはっきりします。
どうぞ、あなたのご先祖様を知ってください。