盂蘭盆施餓鬼会法要が行われました

相変わらずジメジメと湿気の多い日がつづいていますが、本日7月7日は七夕ですね。

関東は未だ梅雨時期で朝からの降雨で気温もグッと下がり、上着も必要なほどの陽気でありました。

そんななか、お山では今年も盂蘭盆施餓鬼会法要が厳かに執り行われました。

朝からあいにくの天候でしたが、14:00からの法要には大勢の檀信徒さんが参列されておりました。

さて、これまでにも度々ご紹介させていただいておりますが、毎年この時期に営まれる盂蘭盆施餓鬼会法要、この盂蘭盆(うらぼん)と施餓鬼(せがき)とは、いったいどういう意味なのでしょうか。

ここで、あらためて以前調べたり、現在の知る限りを記してみたいと思います。

まず、盂蘭盆(うらぼん)についてですが、一般的にいわれる「お盆」の意で、お亡くなりになられた父母やご先祖様を供養する仏教行事のことです。

語源は、インドのサンスクリット語の「ウランバナ(逆さ吊り)」を漢字で音写したものである、とされています。

サンスクリット語は、古代から中世のインドで用いられた言葉です。

今では日常的にサンスクリット語が使われることは稀で、ただしインド国内では22もある公用語の一つとされています。

次に、施餓鬼(せがき)は「餓鬼に施す」と書きますが、餓鬼界で苦しむ人々に対し救いの手を差し延べるという意味であるとされています。

諸説あるようですが、古くはお釈迦様のお弟子様で目連尊者(もくれんそんじゃ)という方が、お釈迦様の教えによって、雨安居(うあんご)の後の7月15日に大勢の僧に施しを行い、亡き母を供養してもらい、これによって餓鬼界から救われた、ということに由来しているそうです。

ちなみに、雨安居(うあんご)とは、一定期間、修行僧が1か所に集まって集団で修行することの意です。

今年も法要の後、参列者の皆様は新鮮なお花やお線香を手に、お足元の悪いなかを各々お墓に参られておりました。

檀信徒の皆様、雨の中を本当にご苦労様でございました。