お墓参りのマナーと作法 その1
お墓参りのマナーと作法はどのようになっているのでしょうか?
大切だった故人や御先祖様に感謝して手を合わせることが大切ではないかと思います。
基本的には、別項の手順と被る所もありますが、まず一番初めにすることはお墓掃除です。
丁寧に掃除を終えたら、花立てに水を入れて花を飾ります。
故人が好きだったからと墓石に直接、お酒を掛ける人がいますが、化学反応を起こして変色してしまう石質の墓石もありますし、折角綺麗になった墓石がべとべとになって汚れる可能性も高く、マナーも良くないです。
ですから普通に供え台にお供えしましょう。
線香を供えるときは、香炉の形状によって2種類の供え方があります。
香炉にはお線香を立ててお供えする『立置型』と横に寝かせてお供えする『くりぬき型』があります。
線香の火を消すときは、口では吹き消さず、手で扇いで消すのがマナーです。
人間の吐く息は、とにかく悪業を積み易く、穢れ易いということから口で吹き消すのは、マナーが悪いとされています。
地域によっては、ロウソクも立てる場合もあるかと思います。
お墓参り自体の順番は、故人との縁が深い人から、線香の火が絶えないように注意しながら、墓石に手桶の水を柄杓でそっとまんべんなくかける儀式を行います。
たっぷりと水を掛け終わったら、数珠を持ち正面に向かい合掌します。
感謝の気持ちや近況の報告したいことなどを心の内で御先祖様に報告します。
胸の前で左右の掌を合わせ、軽く目を閉じて、30度程度の一礼をします。
全員の合掌が済み、これでお墓参りは終了となります。
あとは、供え物の片付けと火の始末を確認して帰ります。