数珠の持ち方について

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数珠の持ち方については、数珠の形や宗派によって異なります。

使わないときは、ふさを下にして左手で持ちます。

座っているときは、左手首に掛けて、歩く場合は、ふさを下にして左手で持ちましょう。

数珠の長さによっても多少、使い方が変化します。

数珠が短い場合は、左手で持ち、合掌の際に親指を輪に通した状態、両親指で人差し指の間に数珠を挟むように掛けるのが一般的です。

数が長い場合は、通常は2重の輪にして左手で持ちます。

合掌のときは、ふさを真下に垂らし親指と他の4本の指にかけて親指で軽く押さえます。

指を伸ばし両手をずれることなく、きちんと合わせます。

席を離れるときは椅子や畳の上には置くのは良くないとされています。

ですので、バックやポケットに必ずしまいましょう。

現在の日本仏教では多くの宗派が存在し、それぞれ違いがあります。

そのため各宗派において数珠・念珠の仕立や持ち方にもその個性が色濃く反映されています。

天台宗では、房を下に垂らすように2連にしてかけ、そのまま右手を合わせます。

浄土宗では、輪違いの念珠のふさを下に垂らすように左手に掛け、そのまま右手を合わせます。

真言宗では、両方の手の中指にお念珠をかけ、そのまま手を合わせます。房は上から自然に垂らします。

浄土真宗は、さらに東西に分かれていて、それぞれ違いがあります。

本願寺派(お西)の場合は、房を下に垂らすように2連でかけ、そのまま右手を合わせます。

大谷派(お東)の場合は写真右 両方の親珠を両手の親指と人差し指の間ではさみ、房は上から下に垂らします。

日蓮宗とは、まず八の字型にねじり、両手の中指に掛けます。

その際に右側に房が2本、左側3本房がくるように持ちます。

曹洞宗(禅宗)では房を下に垂らすように2連にしてかけ、そのまま右手を合わせます。