仏具とは

仏具とはそもそも何なのでしょうか?

仏教の儀式で使用される日用品ではない特殊な道具のことを指し、僧侶や聖職者などが使用する装飾品のことを指すこともあります。

仏教における僧侶とは、最低限の着物と食器である三衣一鉢以外の金品の所有を戒律で禁じていました。

その後、信者から寄付された最低限の金銭や日用品の個人所有を認める一派とそうでない一派により教団内での争いが起こり分裂してしまいます。

分裂した個人所有を認める派は、三衣一鉢以外の金品を所有するようになりました。

のちに僧侶たちは祈祷や葬式などを司るようになりそこで儀式として使用する特殊な道具を開発します。

代表的なものは、密教における曼荼羅や金剛杵などがあるのではないかと思います。

日本では、浄土信仰の爆発的な普及により、僧侶でなくても一般家庭に置いて、仏具を個人で所有する文化が根付きました。

つまり、仏具とは日用品以外の仏教における儀式を行うために重要な道具なのです。

仏壇の中に、御本尊、位牌をただ安置するだけでは、仏壇は機能しているとは言えません。

花立て、燭台、香炉などを宗派ごとに正しく配置することで初めて仏様や御先祖様、故人を供養する儀式の道具となります。

そのようにきちんと配置することを、『荘厳する』と仏教では言います。

以降は別項ですが、実際にどのような仏具があるのか、どのような配置にすればいいのか、
その辺りの所を詳しく解説しようと思うので、参考にされてください。