墓石の掃除について
墓石の掃除は、基本はたわしを使って、コケや埃、水垢などを落とすのがメインになります。
定期的に訪れて掃除をすることができれば、墓石の劣化を防ぐことが比較的に可能かもしれませんが、忙しい近代社会ではそうそう頻繁にお墓を訪れることが難しいかもしれません。
お墓が汚れる段階というものがあります。
お墓は野外にあるため、自然の風雨に常に晒されているので、どうしても汚れてきてしまいます。
近年では、黄砂など砂の混じった雨などが降ることもあり、たったの1日で、砂で汚れてしまう場合もあります。
和形墓のほとんどは、御影石ではないかと思われます。
この御影石の中でも、黒御影という種類は黒い乗用車を想像して頂ければイメージが湧くかも知れませんが、水垢が白く浮き上がり非常に目立ちます。
お墓は、たった数年で物凄く汚れが目立つようになってしまいます。
コケや埃、線香の灰、雨による水垢、ロウソクの跡、少量ずつ蓄積された汚れは数年経つとなかなか根性が入ってしまい、人力で掃除を行うのに難儀することになります。
かといって放置してしまうと、墓石にカビが生えてしまい、変色しそのまま、二度と取れないシミになってしまう場合もあります。
汚れたままだと、御先祖様を大切にしているように思われません。
最終手段として、業者に頼んで墓石を綺麗にしてもらうことも可能です。
お墓に特殊な撥水コート剤を塗布したりして、お墓の汚れの対策もしてくれるようです。
ただし、いくら業者と言っても、何十年もほったらかしの墓石ですでに風化してしまっている場合は、手遅れですので、やはり小まめに掃除をしましょう。