桜咲く
桜は「サクラサク」といって受験生にとっても縁起の良い花です。
結婚式でも「桜湯」を飲みますよね。
ちなみにお茶は縁起が悪いたとえによく登場してしまうので、結婚式などでは避けられてしまうのかも知れません。
「お茶を濁す」や「茶化す」「茶々が入る」などあまり良い例えには使われません。
そして桜の季節は、「四季」のはっきりしたこの国の寒い冬が劇的に春へと変わる瞬間でもあるので、日本人にとっては特別に思い入れのある花でもありますよね。
私は個人的には、桜の花を見ると入学式や一人暮らしを始めた十代の後半のことや、新社会人となって不安でいっぱいの気持ちを抱えながらも、新しいことに挑戦していくなんとも表現しようのない感情を思い出します。
日本人にとっての桜は新しい環境の幕開けのような存在なのかも知れません。
そんな桜の花の下に、今年も多くの人々が集まってきています。
お花見は古い時代から永々と続く日本人のレジャーの定番でもあります
特に人気の高い「ソメイヨシノ」は江戸時代の末期に「植木職人」が(現在の豊島区駒込:旧染井村)「大島桜」と「江戸彼岸桜」を交配して作り出したものです。
この品種が一躍桜の代表と言われるまでに人気が出たのは、大島桜の華やかさを残しつつ、葉がでるのが、花が散った後という江戸彼岸桜の特徴を上手に併せ持った点にあります。
この品種の更なる人気の秘密は、十年もたつと立派な桜の木に成長することです。
日本の桜の八割がソメイヨシノと言われるほどにポピュラーな桜となっています。