一人っ子の妻の実家の位牌は?
一人っ子の奥さんの実家の両親の位牌を、夫の家の仏壇に並べて安置することは可能でしょうか?
以前は嫁に来た女性が親の位牌を婚家に持ち込むことは、ある一部の地位を除いては考えられないことでした。
しかし今時は、一人っ子というのが珍しくない時代となりました。
数十年まえまで確かに存在した、長男が家督をついでいくものだという感覚は、既に私たちにはありません。
少子化の中で子供は娘が一人だけという家庭も増えています。
ですので夫婦がお互いの両親の位牌をまつることはいいことだと言えると思います。
お互いが一人っ子同士だとして、男性の側だけの両親の位牌を手厚く安置して、奥さんの方はできないと言う様なことは、男女平等の世の中では通じないことです。
夫婦の仲にも影響しますし、お互いの両親を大切にしてこそ、妻も夫の両親を心から供養する気持ちが生まれますし、夫の側も同じことが言えると思います。
今更戦前の思想の堅苦しい部分だけをクローズアップしても仕方の無いことです。
供養の要は心です。
気持ちよくご先祖様を安置してこそ供養の気持ちも生まれますし、日々の生活にも良い影響を与えるというものです。
ただし夫婦の宗派が違ったりしてしまった場合には注意すべきことがあります。
お墓や檀那寺の問題とも関係するので、もし宗派が違った場合はどちらかが改宗しておくのも一つの手です。
子孫達に二つのお墓を維持して行けというのは、少々無理のあることだからです。