葉牡丹(はぼたん)
私の近所の小児科の駐車場には、大きな花壇があります。
その花壇は、中心に向かって隆起するような構造になっていて、小さな丘のような設計になっています。
それを私の家族は「丘花壇」と呼んでいるのですが、その丘花壇には、季節の花が常に植え替えられ、いつも見事な花の丘が通行人の目を楽しませてくれます。
その丘花壇には決まって、色違いの一種類の花が植えらいます。
昨日丘花壇をふと見たら、見事な葉牡丹の丘になっていました。
丘の裾野は白系の葉牡丹。
中間は薄紫。
一番高い所は濃い紫色になっていて、グラデーションがとても美しく、葉牡丹ってこんなに色彩豊かだったんだなぁと、しばらく見惚れてしまいました。
葉牡丹は、冬季の公園花壇や正月の飾りに欠かせない植物の一つです。
葉牡丹の名前の由来は、大きくて立派で美しい葉っぱの様子を牡丹の花に見立てて名付けられたそうです。
少し前まで葉牡丹と言えば、キャベツの様にドーンと大きいものが一般的でしたが、最近では、バラの花くらいのサイズの小振りな可愛らしいものも登場しています。
また茎の長い高性種もあり、こちらは切り花用として出荷されています。
他にも、茎が枝分かれして、長く、その先に葉をつける「踊りハボタン」も園芸店等で見かけることが増えてきました。
しかし茎の短い種類のものも暖かくなると茎を伸ばし、菜の花の様な花を咲かせます。
原産地はヨールッパで古くは野菜として扱われてきたそうです。
葉牡丹やキャベツやケールやブロッコリーと兄妹の様な存在だそうです。