人生の最後に立会う
寒暖がきつい時期には、急なお葬式が確実に増えます。
葬儀屋さんのお話によると、葬儀屋さんにも繁忙期というのがあり、なかでもその時期は12月と3月だそうです。
忙しくなるということ、イコール亡くなる方が増える、ということですが原因は寒さによるものだそうです。
寒いと心筋梗塞や脳梗塞などの患者さんも増えますし、そういった急な病でなくなる方のお葬式もまた急となります。
ですから、この時期、愛する家族や大切な友人や職場の仲間を失うということは誰にでもおこりうることですし、もちろん自分自身の命もまた、亡くなるという可能性を秘めているのです。
死は誰にでも平等にやってきます。
それはどんなにお金持ちにも、地位や権力がある人にも、有名人にも、平凡な毎日を送っている人にも、貧しい人にも、誰にでも。
誰もが死、という自然現象を前にしては無力なのです。
だからこそ、大切な方に臨終の瞬間が訪れ、立会うことが出来たとするなら、ぜひに近親者や親しかった人達で故人をお送りしましょう。
誰もが通る死への旅立ちです。
それはとても悲しい瞬間でもありますが、同時にご臨終に立会うことができたという、ある意味幸福な生と死の時間でもあります。
ご臨終は、医師の口から告げられます。
そうそたら親しいものが本人の口に末期の水と呼ばれる水を口に含ませます。
これは宗教に関係なく行われる儀式の一つです。
死者があの世で乾きに苦しむことがないようにとの思いがこもっているといわれているそうです。
いつかは自分もこの水をとらせてもらう日がくるのです。
心を込めて、感謝をこめて、死者をあの世へ送りましょう。