模擬葬儀
模擬葬儀または模擬葬式という言葉を聞いた事がありますか。
おそらくほとんどの方が聞いた事のない言葉なのではないでしょうか。
模擬○○といえば、模擬結婚式ですよね。
結婚式場や、ホテルなどで行われるブライダルフェアーなどで、人気なのが模擬結婚式です。
模擬結婚式は、自分の結婚式がどんな感じで行われるのかを、見学できるイベントです。
和装の花嫁さんがいたり、ドレス姿の花嫁さんが登場してきたり、時にはファッションショー等も行われ、お試しの料理が振る舞われ、キャンドルリレーなどの説明があったりします。
良く言われるのが、結婚しようとは思っていなかったのに、模擬結婚式を見学することによって、結婚が現実化して、急きょ結婚を決意したという様な話です。
つまりは疑似体験を通して、本気で結婚を考えるようになったということですが、いままで〝模擬結婚式〟は存在しても〝模擬葬式〟は聞いたことがありませんでした。
しかし、長野県松本市の東昌寺で初めての模擬葬式が開催されることとなりました。
模擬葬式では、具体的な事例を紹介し、葬儀への理解を深め、死について考えようというものだそうです。
近頃ではエンディングノートに自分の葬儀の形態などを綴る方が増えていますが、例えば「葬儀は簡素でかまわない」と書いたとしましょう。
しかし残された家族にとって〝簡素な葬儀〟ってどんなものだろう?という疑問が生まれてしまったりします。
それらの疑問が生まれること等を予測して進めるのが模擬葬式だそうで、色々な例を通じて、葬儀の準備をどう進めるかを考えるきっかけとしてもらうのが模擬葬儀の意味だそうです。