末期の苦しみ

誰もが最期に迎えなければならないもの、それは「死」です。

全ての方が死亡率は１００パーセント。たくさんの方にたくさんの人生がありますが、誰もが〝死ななければならない〟のは、揺るがない事実です。

しかし、意外にも私たちは「死」を特別なものだと考えています。

テレビや新聞でも誰かが亡くなった話や記事を「特別扱い」しています。

しかし、どうでしょう？

死はだれにでも訪れる当たり前のことなのです。

ですから特別扱いしないで、「死」と向き合いませんか？

死と向き合うには様々な方法がありますが、まずは死に際する苦しみを知っておくのも一つの方法かも知れません。

死に際して最も苦しいことは、病名にもよりますが末期の方に訪れる病気による肉体的な痛みです。

不連続に訪れる痛みに不安やいらだちを感じない方はいないのではないでしょうか。

痛みがある場合には心の安定が保てるものではありません。

病状が安定するまで辛抱するしかない戦いの様なものです。

また、病気が進行すると、身体機能が失われていくので、自分の体であるのに思う様に動かす事ができません。

箸を持つ事が出来なくなった時に感じる衝撃は、言い表せないほどです。

それから、残していく家族に対する想いこれは本当に切実なものがあります。

経済的な見通しがある場合でも、様々な考えが浮かんでは消えます。

また対照的な話となりますが、家族が居ない場合も孤独に死と戦わなければならない苦しみが訪れます。

これらの様々な苦しみを乗り越えてはじめて安らかな死を迎えることができるのです。

もし、大切なご家族が末期の苦しみを味わっていたら、まずは心の平安を増すための手助けをしてあげて下さい。