現代葬儀は生花祭壇が主流
葬儀の祭壇ってどんなものか、頭の中でイメージしてみて下さい。
どんな光景が脳内に広がりましたか?
葬儀の祭壇は、大きく分けて2種類です。
まず一つは、白木祭壇です。
白木祭壇は木で作られた祭壇です。
もう一つは生花祭壇です。
最近では、この生花祭壇を好む人が増えてきています。
生花祭壇は、白木祭壇と異なり、植物を扱うのでプロの花師の装飾技術が必要となる祭壇です。
生花祭壇は、生花をいけるためのスポンジ(オアシスともいいます)を台の上に敷き詰めていきます。
このスポンジは花の土台となるもので、大切な行程となります。
生花祭壇の歴史は浅いこともあって、決まりという程の決まりごとがありません。
その分自由にデザインできることが多いので魅力的だと感じる方もたくさんいらっしゃいます。
また、生花祭壇は高いものだというイメージがありますが、最近ではリーズナブルなプランも多く登場しています。
式場によっては、参列者からの供花を祭壇に組み込むことができるプランも人気となっています。
一昔前までは、葬儀の祭壇に使用する花は菊という決まりがありましたが、実は菊を葬儀で使用する歴史があるのはヨーロッパで、古来から日本では菊は皇室の紋にも使われるように高貴な花とされていました。
それが明治の富国強兵の一貫としてヨーロッパ文化を日本政府が取り入れた時に、葬儀に菊を使用するという風習が入ってきました。
それまでの日本では、葬儀に菊は一切使用されていませんでした。
ですから、葬儀=菊の歴史は意外に短いのです。
実際、今では生花祭壇に使う花は自由に選べます。
そして生花祭壇のお葬式需要は年々高まり、いまや主流派なのです。