数珠の必要性
若い人にとっては数珠を持って、お墓参りや葬儀や行くという経験が少ないので「数珠を買わなければならない」という意識をお持ちの方は、少ないのではないでしょうか。
数珠の本来の意味をご存じですか。
数珠は喪服の様に葬儀に必要なグッズの一つではなくて、本来は一人に一つづつもっておくお守りの様なものなのです。
そして数珠は仏具の一つです。
これを持つこと自体で功徳があると言われています。
数珠はお経をあげる時に回数を数えるための道具でした。
お経を一度あげるごとに、球を一つづつずらして使用しました。
また数珠の輪はあの世とこの世の結界をあらわすとも言われていて、あの世(仏教の世界)と自分をつなぐ道具としても使用されます。
数珠を持ち合掌することで仏様に生かされていることを感じ取れる仏具でもあるのです。
生かされていることを感じることは仏教の基本です。
自分が自分の意思で生きていると思うことは、現代人の傲慢そのものです。
命は与えられるものであり、獲得したものではありません。
与えられた命に感謝して、生かされていることを実感することができれば、毎日のささいなことが「奇跡」であることに気づくことができます。
そんなことをふと気付かせてくれる数珠のパワーってすごいと思いませんか。
だからこそ、お葬式があったときだけ借りればいいものではないのです。
自分専用の数珠を持ち、感謝の心をとりもどすよすがとしてください。
急なお通夜に駆けつけることになっても、数珠さえ用意していれば、平服のままでも失礼にあたらないと言われています。
また、社会人になったら数珠を持つことは必須です。
そろそろ自分専用の数珠を持ちませんか。