ボケ(木瓜)
名前は、何ともぼーっとした感じですが、その花の美しさは、東洋的でありながら、華やかな魅力を持っていて、美しく妖艶で、時に清楚にも見える・・・そんな花を咲かせます。
女性でいうならば、魅惑的な女優さんとでも表現したくなる様な風情です。
江戸時代に多くの品種改良が行われ、日本には日本原産の「クサボケ」しかないのにもかかわらず、中国の「カラボケ」「ヨドボケ」「マボケ」などと掛け合わされ、江戸時代に作出された「東洋錦」という品種は、今も人気のある名種として有名です。
ボケは落葉性の低木です。
花のカタチも品種改良が繰り返されたこともあって多様です。
開花は、3月から4月にかけて、葉よりも先に花が開きます。
一重、半八重、八重などがあり、花色 も赤や白やピンクなどの他にも模様のあるものなどがあり、こちらも多様です。
ボケは日本の気候にとても適した植物ですので、育てるのも難しくありません。
一年を通して日当たりがよい所、風通しが良い所を好みます。
夏越し、冬越しでも、特別にしなければならないこともありません。
しかし水切れに大変に弱いという特徴があります。
地植えをする場合は根っこがしっかりとつくまでは、こまめな水やりを忘れないようにしましょう。
だいたい2ヶ月くらいたてば自然にまかせても大丈夫になります。
地植えの場合は植え替えも必要ありませんし、生け垣としても適した植物です。
苗を買って庭に植え付けをするときの適期は、10月から11月です。
冬は根に細菌がつきにくいため適しています。
春迄には、細菌に対する抵抗力をつけることができます。