お盆
盂蘭盆会(うらぼんえ)というのがお盆の正式名称だということをご存知ですか。
盂蘭盆会(うらぼんえ)とはサンスクリット語の「ウランバナ」が語源です。
サンスクリット語とは、古代から中世にインドで用いられた言葉です。
今ではサンスクリット語を日常的に使う人はほとんど居なくなりましたが、インドでは22ある公用語の一つとされています。
お盆は、お釈迦様の弟子と言われた目連尊者(もくれんそんじゃ)がお母さんを救う話に由来しているといわれています。
「ウランバナ」は逆さ吊りという意味で、逆さまに釣り下げられているような苦しみにあっている者を救うための法要という意味だそうです。
このお話は、目連尊者(もくれんそんじゃ)が神通力によって、餓鬼道に落ちた自分の母親が、逆さづりにされて苦しんでいるのを知ります。
何とか母親を助けようとして、目連尊者(もくれんそんじゃ)お釈迦様に相談します。
そうすると、お釈迦様は夏の修行が終わり、7月15日になったら多くの供物を捧げて供養すれば母親を救えると教えてくれました。
お釈迦様の言うとおりにした所、母親が極楽往生しました。
それ以来この日は父母や先祖を供養する日となりました。
日本では推古天皇の時代から、お盆の行事が行われるようになりました。
私も、お盆がサンスクリット語が由来であるという事を知った時は、ちょっとした驚きでした。
このお盆の風習は、日本に古くからある祖霊祭祀と結びつき今日まで大切な行事とされています。