お彼岸
「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉もあるとおり、今年もお彼岸が過ぎると同時に冬の厳しい寒さもようやく落ち着き、この5月初旬の日差しは汗ばむほどの良い陽気になりました。
古来よりお彼岸は季節の区切りとされています。
そして、お彼岸は昼の長さと夜の長さが同じくらいになります。
太陽が真東から昇り真西に沈む春分の日、秋分の日は、私の世界の此岸(しがん)つまりこの世の世界と、彼岸(ひがん)悟りの世界、つまりあの世が最も近づく日とされています。
此岸(しがん)は東の世。
彼岸(ひがん)は西の世。
この二つの世界が、太陽が真東から昇り真西に沈む日に最も近づくというわけです。
簡単に言うとあの世に最も心が通じやすくなる日お彼岸というわけです。
日本独特の仏教行事です。
最も心が通じやすい日ですから、お彼岸の日にはお墓参りに行くこと風習となっています。
お墓の手入れをよくして、仏壇にはお団子と季節の果物がお供えされます。
お彼岸はもともとは、私たちの住む現世から、悟りの世界へ渡るための修行の期間だといわれています。
仏教の教えをよくまもり、行いを慎む期間でもあるのです。
3月と9月の年に二回のこの期間は祝日法でも春分の日は自然をたたえ、生物をいつくしむ日と言われ、秋分の日は先祖を敬い、亡き人を偲ぶ日と定められています。
期間はそれぞれ7日間で、真ん中の日を「御中日(おちゅうにち)」といい、祝日に指定されています。
このようにお彼岸は国でもしっかりと定められてた大切な日となっています。
御先祖様のいらっしゃるあの世に気持ちを向けて日常を正し、きちんと生活を正す習慣をお彼岸を機会に持つのはいかがでしょうか。