行旅病人及行旅死亡人取扱法

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昨今の核家族化の影響や、親戚付き合いが希薄な方など身寄りのない方が増えてきています。

そういった身寄りのない方のお葬式とは、どのように行われるのでしょうか。

こうした場合は一般的な「葬式」というものはなく「行旅病人及行旅死亡人取扱法」という法律があり、それに基づいた規則により自治体が火葬のみを行うのです。

その後の遺骨は合同墓のような納骨場所に納骨されることになります。

故人ごとに骨壷に入れた状態で納骨されるわけではないので、その他の無縁仏の方の遺骨と混ざってしまいます。

遺品なども一定の期間は保管されますが、その期間を過ぎると処分されます。

葬式は身寄りがなくても友人が行ってくれる場合や地域によっては、その自治体が行ってくれる場合もあるかもしれませんが納骨することを考えると、親類以外はどうにも出来ないのが現状です。

もし自分が将来、身寄りがないまま亡くなる可能性があると考えられている方は相続はどうしたいのか、遺骨はどうしたら良いのか、信頼出来る友人にお願いするのか?専門家である弁護士に依頼をするのか、等々を事前に決めておくことが望ましいでしょう。

誰しも自分と血がつながっている親族を全員、把握しているとは限らないと思います。

自分で相続人を調べてみて、やはりいないようだと分かった際には国に寄付とするという選択肢にありますし、お世話になった人などがあれば、その方に相続してもらうように遺言を残すということも良いでしょう。

こうした身寄りのない方は、最後のときを迎えた後、ご自身の弔いをどのように行って欲しいのかという要望を親族のいる方よりも、自ら事前に調べ、より明確に自分の意思を残す方法を決めておいたほうが良いかもしれません。

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2014年12月15日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:現代終活考

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