湯灌(ゆかん) その2

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湯灌は、故人の身体を洗い清めることを言います。

この湯灌を行うかどうか、確認される場面を経験された方もいらっしゃるかと思います。

そもそも湯灌には、どんな意味があるのでしょう。

湯灌を行う意味には、大きく2つの理由があります。

ひとつには、故人の遺体は亡くなってから時間が経つにつれ次第に腐敗が進みます。

病院では、ある程度の処置をしてくれますが、告別式の前にもう一度故人の身体を綺麗な状態にするために行うのがひとつの目的です。

もうひとつは、宗教的な考え方で湯灌を行うことは来世への準備を整えるという意味があります。

現世での煩悩などを綺麗に洗い清め、来世への支度を整えるのです。

その2つの意味以外には、例えば湯灌をすることでゆっくりとお別れの時間を作りたい、故人が生前にお風呂が好きで最後に綺麗にしてあげたい、また現世での苦しみを洗い流して欲しいといった考え方もあります。

よって湯灌は必ずしも必要なものではありません。

湯灌をするために故人の裸を晒したくないと思う方や、病院で十分に処置をしてもらえたので綺麗な状態である場合には、必要ないかも知れません。

また、清拭と身支度だけをする湯灌や自宅に簡易浴槽を持ち込んでの湯灌など、その種類によっても料金に違いはあるものの、1回あたり5~10万円程度の料金が掛かる場合がほとんどです。

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2015年4月26日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:現代終活考

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