珈琲の香りのお線香『残香飛 レギュラー』のご案内

%e3%81%8a%e7%b7%9a%e9%a6%99%e3%80%8c%e6%ae%8b%e9%a6%99%e9%a3%9b%e3%80%80%e3%83%ac%e3%82%ae%e3%83%a5%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%80%8d

さて、2017年初の商品案内は、梅栄堂さんのお線香『残香飛 レギュラー』です。

本来、『残香飛(ざんこうひ)』とは、梅林へと続く沢の「飛び石」のことで、早春にここを渡るとき梅香がほのかに漂ってくる様を指します。

そこから『残香飛』と名付けられたようです。

しかし、このお線香、梅の香りではなく、なぜか珈琲の香りがします。

あらためて調べてみると、珈琲は1000年以上もの昔から胃薬などの薬効が知られていたそうです。

薬としては、胃もたれや食欲不振の時に、エスプレッソやエスプレッソよりもっと濃い珈琲エキスを飲むと身体によいと、今でもイタリアなどでは実用化されています。

珈琲で胃を悪くする、なんてのは日本の迷信なんでしょうか。

また、珈琲の香りには、情緒をつかさどる右脳の働きを活発にしたり、リラックス効果をもたらす働きがあると言われています。

『残香飛』は、香り高い珈琲のアロマを感じさせる新感覚のお線香です。

豊かで上品な香りに包まれて、心やすらぐひとときをお過ごしいただければと思います。

この『残香飛』には「ブラック』というもう一つのお品がありまして、こちらは別途ご案内させていただきますが、そちらは、ブラックなのに豆本来が焙煎の時に醸し出す甘味を香りに漂わせていたりします。

けれど、この青箱の珈琲の香りに甘味はなく、むしろキリッとした香りがします。

上質の豆を焙煎して、淹れるときに、少しずつ、音楽で言う所のモデラートのように、方眼紙に一目盛り一目盛り色を重ねていく様な、一歩一歩前進していく前向きの香りがあります。

いきなりは珈琲臭はこないのです。

じわじわゆっくり珈琲の香りが部屋の中を満たしていきます。

きっと珈琲が大好きだった故人が、時間をかけて、その上質な珈琲を味わっているがごとくのような珈琲ブレイクタイムです。

こちら青箱の方が、珈琲の香りとしては控えめですが、残り香としては強く残ります。

でも、珈琲はある種生活臭の中の一つですから、決して邪魔になるというものではありません。

毎日積み重ねる事によって、故人との心の会話を通して、絆が深くなる香りと行っていいかもしれません。

お線香の煙や香りは仏様の食べ物のようなものです。

珈琲の香りは仏様、愛する故人さまへの一杯の珈琲を出しているのと同じです。



池上本門寺 花峰 – 残香飛 レギュラー

この記事を読んだ方は以下の記事も読んでいます: