「花かおり ラベンダー」

本日は、薫寿堂さんのお線香「花かおり ラベンダー」をご紹介させていただきます。

さて、あなたが香りを知る前に、そもそもラベンダーという香りを放つ花を知ったのは、いつのことでしょうか。

筒井康隆さんの小説「時をかける少女」、あるいは、それを初映像化したNHKの少年ドラマシリーズの「タイムトラベラー」でしょうか。

あるいは、原田知世さんの映画の「時をかける少女」でしょうか。

いえいえ、「北の国から」の富良野の広大なラベンダー畑の映像からでも大丈夫です。

ラベンダーの香り自体を知るのが後でも、映像に映し出された花、もしくは「時をかける少女」(筆者は「タイムトラベラー」世代です)で、ラベンダーの香りが人間の脳に不思議な作用をするものだと知ったのは早いと思います。

時をかけて過去から現代まで飛ぶことのできる香り、また、現代まで続く富良野という自然の中でたくましく生きる助けをする香り。どちらでも間違いのない香りではあります。

ラベンダーと聞くと、乾燥したラベンダーがサーシェの中に入って枕もとに置いて寝ている人がいるくらい、眠りとは切っても切れない香りです。

リラックスする香りは何?と問うたら、間違いなくラベンダーの香りと答える人が多いと思います。

実は、江戸時代からラベンダーは、漢方とはまた別の意味での薬「ラーヘンデル」として一部の蘭方のお医者さんに用いられてはいました。

しかしながら、多くは、雑草雑花としての認識しかなく、1960年代になってやっと、ラベンダーは認知されたのです。

時はまさに戦後から立ち直りオリンピックを控え、飛行機での海外旅行がそんなに難しくなくできるようになっていました。

古く西洋では、ラベンダー油をタイム油やローズマリー油、シダーウッド油と合わせて、円形脱毛症の治療薬に使われていたそうです。

円形脱毛症は、気持ちが落ち着かない状態が続くと発生する病です。

ですから、そこから、リラックス効果である、不安や不眠が改善できるとなったとも言われています。

痛みを軽減するとも言われていますから、人の心を落ち着ける作用があるものだと言えるでしょう。

ラベンダーの香りの中であなたは、未来に飛びますか。

いいえ、過去にしばし行ってみてください。

あなたの愛している人、仏さまになってしまったあの人と懐かしいお話をぜひしてきてください。

ラベンダーは、そんな空間の旅を楽しめる香りです。



池上本門寺 花峰 – 花かおり ラベンダー 微煙タイプ

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