早くも「お彼岸」

暑さ寒さも彼岸まで。

今年は、3月17日(金)から、お中日の20日(月)を挟んで、23日(木)まで、春のお彼岸です。

「彼岸」とは本来、煩悩を脱した悟りの境地のことをいいます。

三途の川を挟んで煩悩を捨て去ることのできない私たち生き物が住む場所を「此岸(しがん)」といい、仏さまのいらっしゃる極楽浄土である向こう側の世界を「彼岸」と呼び分けます(法律の意味づkでは、お中日の春分の日のことを「自然を讃え、生物を慈しむ」とされています)。

春分の日と秋分の日のお中日は、太陽が真東から出て真西に沈むとされています(天文学上には微妙に違います)。

この日の夕日が出ている時間が一番、浄土に近い、ご先祖様のお顔が見える近さにいると言われています。

ですから、西に向かって手を合わせ、浄土を思って拝むことが、光徳をつむと言われています。

さらに、このお彼岸の時期に、菩提寺で行われる彼岸会は、故人を供養すると同時に「六波羅蜜」を学ぶ大事な行事であります。

「六波羅蜜」とは、

1・布施=他人への無償の施しをすること。

2・自我=戒を守り、反省をすること。

3・忍耐=不平不満を言わず耐え忍ぶこと。

4・精進=精進努力すること。

5・禅定=心を安定させること。

6・智慧=真実を見る智慧を働かせること。

の6つです。

この6つを、仏道修行として、この期間に行うのです。

檀家同士で集まり、ご先祖様をご供養し、お墓参りをします(寒い時期に汚れていたお墓を、きれいに洗って清めることができる気候です)。

さて、池上本門寺では、入日の17日(金)には池上奉賛会復興丹精者先祖代々追善供養を行います。

午後2時より境内北側の本殿にて始まりますので、足をお運びください。

また、お中日の20日(月)には、午後1時より法話、2時より壇信徒各家先祖代々追善法要が厳修され、壇信徒各家先祖の霊に供養を捧げます。

その後に、皆様お誘いあわせて、お墓参りをして、ご先祖様に感謝のお気持ちをお伝えくださいね。

南無妙法蓮華経。



池上本門寺ウェブサイト>年間行事

この記事を読んだ方は以下の記事も読んでいます: