お香を炊く理由

okou001

「香」を炊くことがお供えになるということをご存知ですか?

実は香や「お線香」は重要なお供えの一つなのです。

本来の目的は、「仏様」やご先祖様にお香の香りを楽しんでもうものだと言われています。

それから、もう一つは日々汚れた生活を送っている私たちの心身を浄めるためのもだといういわれもあります。

香には、線香とお葬式などで使用する「抹香」がありますが、抹香は粉状態のお線香で火種の上にふりかけることによって燻します。

しかし現代では火種というものがなかなか存在しないことと、高価であるため日常的に使うことは無い様です。

その点、線香は扱いも簡単で、長時間使用することができるので一般的にはこちらが重宝されている様です。

最近の若い年齢層には、このお線香の匂いを嫌う人もいます。

年寄り臭いなどと言ってはばからない若者もいますが、高級なお線香ともなると、その香りは実に清々しく、気品漂うムードさへ醸し出すものです。

ですので、お線香選びは重要なポイントとなります。

ぜひ香水を購入する時の様に香りのクオリティーを重視したものをチョイスしてほしものです。

もし高価なものを毎日使用するのは経済的に……というのであれば、高級なお線香を半分に折って使用することも決して悪いことではありません。

ただし、お線香の本数が問題視される場合があります。

それは宗教が関係してくる場合です。

宗教毎に本数の規定はありますが、長さの規定はないので折って使ってもかまわないということになるのではないでしょうか。

雑な香りのお線香を長時間あげるより、ぜひ高級なお線香を短時間でも使用してみて下さい。

日々の疲れや汚れを清め、御先祖様も喜んでくれるので一挙両得となることでしょう。



池上本門寺 花峰 – 沈香 長栄

この記事を読んだ方は以下の記事も読んでいます:

    今日はあらためて「お線香」について、記してみたいと思います。 仏様の食べ物は『かすみ』です。 でも、私たちの家には『か…

    皆様は、お線香の香りのもとには、どんな素材が使われているかご存知でしょうか。 最近、良い香りの洗剤や、消臭剤が登場し、…

    我が家では、朝早くお墓参りをする習慣があります。 前日の夜に準備している時に、買い置きがあったはずと思っていたお墓参り…

    岡山県北区に表通り商店街にある仏壇店の三香堂さんは、100年続く老舗です。 そんな老舗の仏壇店が開発したお線香が話題と…

    本門寺花峰オリジナルのお線香『多寳香』もまた、沈香の仲間の中に入るお線香の一つです。 池上本門寺『多宝塔』は平成22年…

タグ

2012年6月28日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:ご供養について

このページの先頭へ